17.2008年からIPOはもうからない?当選しても損するだけ??-3

かつてタイミング悪く天井株をつかまされ、
1日で100万の含み損を抱えたことがあった。
その時点で、一切の取引を中止。
(頻繁に勧誘してくるお薦め銘柄の売買もすべて断った)

すると、その後タイミングよくプレミアIPOが連続当選した。
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営業はただ、一言・・・
「本当に"運"がいいですね・・・」

店舗取引ではこんな曖昧模糊とした取引が多いのだから・・・。
もし面倒ならネットの取引にすべき。

もちろん、紹介したような営業に借りをつけるようなケースで
次回のプレミアIPOの当選が大っぴらに約束されるわけではない。

そもそもご存知の通り"IPO配分基本方針明確化"で
窓口では"暗黙の了解"のようなやり取りはなくなりつつある。

首都圏では皆無といってもいい(地方では未だ頻繁にあるかも)。
コンプライアンスの厳しい大手ではまずない。

"IPO配分基本方針明確化"とは
詳細に各社完全抽選枠・配分優先基準まで明確に公開せよという指針のこと
●「公平な配分」
●「配分の基本方針の策定及び公表」
*平成1997年8月8日:理事会決議。

続いて、2007年11/21:証券業協会会員におけるブックビルディングのあり方に関する報告書では・・・

■公開価格は適正に決めるべし。
■名寄せを強化せよ!さらに各証券会社に渡って重複申し込みを排除すべし。
■ブックは各社前金制にすべし。
と追記している。
※日本証券業協会報告書より引用
http://www.jsda.or.jp/
※最新、2019年ブックビルディングのあり方に関する報告書は以下のページ。
http://www.jsda.or.jp/about/jishukisei/web-handbook/105_kabushiki/files/bookbuild_wg.pdf

あくまでも不人気IPO(PO)の引き受けは営業との関係維持のための多少の付き合い程度に考えて欲しい。
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たとえ不人気銘柄を最低単位購入して公募割れで初値売りしても数万程度の損ぎりで済むのだから・・・。

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IPOキャンセルはペナルティも。
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三菱証券のネットでIPOの申し込みをすると
「当選しました。」
「キャンセルした場合今後当選しなくなります」
「申込期間に忘れずにお申し込みください」

と連絡してくることがあることがある。

日興でもないのにキャンセルしても今後のIPOにはペナルティはないはずだが・・・
なにか本音と建前があるのか?
キャンセルについては担当者によって回答もまちまちで
キャンセルすると永久に申し込みができなくなる時期もあった。

2013年からは三菱証券はネットでキャンセルをすると
1ヶ月だけ申し込みができない仕組みとなった。

日興ネットの場合も当選後キャンセルすると
同じく3ヶ月程度IPOが申し込めなくなる。
申込できない期間がIPO閑散期ならばペナルティというほどでもない。
痛くも痒くもない。

野村も三菱のようにネットで申し込みをすると
当選した場合電話連絡がある(人気・不人気に関係なく)。

野村も三菱もネットで当選した場合
窓口にも当選通知があるので
担当者が親切に忘れないよう申し込みを促しているようだ・・・。

都心ではあまり電話連絡はしてこない。
地方の営業は暇だからだろうか??

"三菱はキャンセルするとその後、当選しなくなる"
コールセンターに問い合わせたところ、
いつものようにたらい回しになり、話は二転三転。

担当営業もあいまいな返事・・・・。

結局支店長に聞いたところ、
窓口でのキャンセルはまったく影響なしということ。
特に三菱はころころペナルティのルールを変え告知しないので注意が必要。

本来、ブックビルディングは適正な価格を決めるためのもの。
前金なしで多量に申し込み、キャンセルされれば適正公募価格の形成を歪める。
だからキャンセルはやめて欲しい。
というのが教科書(証券業協会配分方針)通りの回答。

過剰申告によるキャンセルが価格形成をゆがめることは
「証券業協会会員ブックビルディングのあり方に関する報告書」にて
以前から指摘されている。

過剰申告が排除されるようになれば本来のブックビルディング方式
"Book Bilding"(BB)
「Book」=「予約」、
「Bilding」=「積み上げ」
が正常に機能すると報告書では指摘している。

キャンセルするならはじめから申し込むなというのがどこの証券会社でもホンネ。

特に、キャンセルされた場合は他の顧客にキャンセル分を欲しいかと勧誘するわけなので
担当営業もあまりいい気にはならないようだ。

はじめから、プラチナ級でもないIPOを申し込んで
キャンセルするようなケースでは、百害あって一利なしといってもいい。
特に営業とのコネクションを大切にしている人にとって。

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IPO公募割れの回収は長期的な視野で。
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「1年後にでもプレミアIPO当選で回収しよう。」
そんな余裕を持った考えで挑んだ方がIPO市場では成功しやすい。

次回2倍3倍のプレミアIPO当選の糸口と考えればよい。
プレミアIPOの当選には一過性のバーター取引だけでなく
長い目で見る必要があることも念頭において欲しい。
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