幹事によく出てくる各社配分方針一覧
かっこ内のパーセンテージは(完全抽選枠が占める割合)

※個人投資家への配分が50単元(完全抽選枠へは10%の5単元)に満たない場合は抽選なし。
※法人・機関投資家を中心とした証券会社、プライベートバンク、外資系銀行の場合は完全抽選枠なし。
野村證券(10%:野村ネット&コール含む/オーバーアロットメント割当て分は抽選から除外)
大和証券(10%:2021年.4月よりチャンス当選廃止)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(10%)
日興証券(10%+5%優遇:ネットの当落結果はすべて補欠となり長期間資金拘束する狙い)
みずほ証券(10%)
みらい証券(10%:10年前ぐらいから委託幹事団ばかりでほとんど割当無し)
岡三証券(10%:一部は岡三オンライン証券へ)
岩井コスモ証券(10%:ネットでの申し込み不可。参加は窓口取引のみで1/3の前金が必要)
※当選したものを短期で売却するとその後IPOが当選しにくくなる。長期保有者優遇。

内藤証券(50%:委託幹事団ばかりでほとんど割当無し。ネット取引の低価格競争から撤退。中国株取引に舵取りを変える)
日産証券(10%:委託幹事団ばかりでほとんど割当無し)
静銀ティーエム証券(10%:委託幹事団ばかりでほとんど割当無し)
むさし証券(10%:トレジャーネット込み)
香川証券(10%:香川県中心)
八十二証券(10%:長野県中心)
明和証券(10%:首都圏5店舗のみ)
ちばぎん証券(10%:首都圏中心)
西日本シティTT証券(10%:福岡県中心の証券会社)

ネット専業(すべて"個人投資家割り当て"なおかつ"完全抽選"というわけではない)

SBI証券(ネット証券業界トップの引受け主幹事数)
(70%:機関投資家等を引くと完全抽選枠は実質40-45%程度+残り30%はIPOチャレンジポイントの優先割当て枠)
松井証券(70%:残り30%の具体的な優先配分方法は非公開。割当ての少ないものは100%完全抽選へ)
マネックス証券(創業時からIPOは100%完全抽選の方針に変更なし。すべて個人投資家に割り当てられるわけではない)
岡三オンライン証券(100%:岡三証券配分からの僅かなおこぼれ又は、僅かな幹事団割り当て)
トレジャーネット(むさし証券の完全抽選枠10%)
楽天証券(100%:抽選参加の際は現物や現金等の預入資産が必要に。すべて個人投資家に割り当てられるわけではない)
カブコム証券(10%:三菱UFJ配分からの僅かなおこぼれ)
GMOクリック証券(100%:大手GMOグループ・GMOグループ子会社のIPO時は配分多め)
SBIネオトレード証券(10%:旧ライブスター証券)
DMM.com証券(100%:FXがメインで幹事団ばかりで10単元以下ばかり。前金不要で業界一簡単に申し込める)
CONNECT証券(70%:親会社大和主幹事の時は配分多め。その他は幹事団レベルで数単元のみ)
paypay証券(100%:配分は幹事団レベルで数単元のみ)

IPO目的での口座開設を基本的に受付け拒否する証券会社
完全抽選枠で当選の見込みのない証券会社

例:書類を記入して預かり当選したら口座開設するところや紹介者が必要など・・・。
※各社、窓口店舗ごとで開設方針が違うところがあります。事前に口座開設条件をお問い合わせください。
※各社のネットコースは誰でも開設できますが、当然、配分は少なく人気IPOの完全抽選枠は宝くじ並みの当選確率。

×アーク証券(10%:完全抽選の条件複数)
配分方針に「新規公開株入手のための口座開設はお断り」と明記。
また、5年以上前に口座開設、取引10回以上・・・等々ハードルが高い。
×丸八証券(10%)
配分方針には「新規公開株入手のための口座開設は一切お断り!!!」と明言。
※現在その過激な意思表示は削除されています・・・が、
窓口開設後、取引していてもでIPOばかり申し込みをすると、
業務に支障があるので、やめて欲しいと懇願されることもあり、
営業さんに気の毒な雰囲気で参加しにくい。
IPO申込み目的と判断されると窓口で口座開設拒否する支店も点々とある。

×アイザワ証券(10%)

IPO申し込みだけの場合は、ネットで申し込みするよう露骨に敬遠される。
IPO目的の新規顧客は基本的に口座開設(窓口取引口座)は受け付けないのが原則。

×極東証券(10%:新規顧客や取引なしの顧客は当選不可能で実質完全抽選枠なし。預かり資産300万以上も必要)

当選したら開設する・・・と書類だけ書かせて落選すると勝手に廃棄するのが基本方針。
新規顧客でIPO申込みは基本的に口座開設すらさせないのが原則。

×ニュース証券(10%)
、×高木証券(2019年・東海東京証券合併)
そもそも富裕層向けのため、小口投資家は野村の窓口と同様に慇懃無礼対応が基本。IPO以前の問題。
IPOを撒き餌に、小口個人投資家をおびき寄せるような営業はしない。

×リテラクレア証券(10%)

IPOのために開設しても落選続きで、いつの間にか休眠口座に、そしていつの間にか自動口座抹消・・・。
実際、中堅証券会社以下ではこういうところがほとんど・・・。
×いちよし証券(10%)
そもそも一見さんは敬遠。紹介が必要などハードルは高め。
IPO顧客・若年層・学生はリアル門前払い。「客」を選ぶ証券会社。
いちよしダイレクトを含む窓口、及び法人営業本部への配分数量の合計が50単元未満の場合は
完全抽選なし。このケースでは申し込みできても100%当選しない。
しかし、なぜかこの場合でもネット申込みの受付をしている。
主幹事でもない限り完全抽選枠の申し込みは無駄に近い。
×東洋証券(10%)
口座開設できても本社(本店営業部)の方針は、
IPO申し込みだけの申込み口座、新規口座開設は"表面的"に断固お断り!!!
IPOだけの顧客には主幹事の時だけ無理難題を吹っかけて、嫌がらせ行為も散見。地方の支店は正常な傾向。
建前のルール上は預かり資産がない場合はブックビルディングの申込額に上限を設けている(担当者次第)。
×安藤証券(10%)
IPO申し込みだけの場合はネットで申し込みするよう露骨に敬遠される。
×丸三証券(10%:ネットは日興同様に当落結果はすべて補欠となり長期間資金拘束する目論見)
IPOだけの参加はネット口座を開設するよう窓口で拒否されるケースも多々ある。
×Jトラストグローバル証券(旧:エイチエス証券) ステージ制度の10%(10単元未満の場合なし)
名前を変えて刷新を図る、IPOに関する不祥事が相次いだため抽選にも厳格なルールが適用され
かつての臨機応変な営業との暗黙の了解が取れなくなった。
完全抽選枠はネットも含め10%。窓口取引からでも担当者経由で前金不要のネット抽選枠に申し込み可能。
×水戸証券(10%)
幹事に入ることは稀。ネットで申し込みはできない。窓口の配分はわずかで完全抽選枠当選の望みは薄い。
×東海東京証券(10%:ネット申込みのみ)
作為的な配分を得るためには10万円以上の手数料だけでなく、500万円以上の預かり資産(預入の時価)が
必要でハードルが高く主幹事も少ないため開設するまでもない。
完全抽選枠はネットも含め10%だけで窓口取引でも当選は困難。
×あかつき証券(10%)
幹事に入ることはほとんどなし。入ったとしてもわずか。
×岡三にいがた証券(100%:岡三証券グループ)
営業店は新潟県のみで地域密着型。
×三田証券(10%)
配分方針に「新規公開株入手のための口座開設はお断り」と露骨に明言。
リテールより投資銀行(ハゲタカファンド系)業務に専念。
×アイネット証券(0%:事業をFX取引中心にシフト)
現在、証券口座の開設は受付停止中。
×豊証券(約10%:配分方針では具体的な割合非公開)
愛知県中心で幹事に入ることは稀。
×今村証券(約10%:配分方針では具体的な割合非公開、委託販売の場合100%)
北陸三県中心で幹事に入ることは稀。
×西村証券(約10%:一定割合とあり具体的には非公開)
京都・滋賀中心の地域密着型で幹事に入ることは稀。
×岡地証券(非公開)
名古屋中心の対面営業で幹事に入ることはほとんどない。


×モルガンスタンレー証券等の外資系投資銀行(0%:小口個人投資家は開設すらできない)

ここに限らず、大手投資銀行に証券取引口座を開くには1億レベルからの現金が必要で
口座を開くことすら困難。そもそも抽選枠なし。


×SMBCフレンド証券(2018年、日興証券と合併)
3000万円以上の預かり資産と10万円以上の手数料貢献・・・
ハードルが高く主幹事も少ないためメイン口座でもない限り当選は無理。

×エース証券(2021年、東海東京証券と合併)
自由な社風なのか営業次第でIPOの申込みを窓口で拒否するケースも多々。IPOだけの申し込みは基本露骨に敬遠。

日本証券業協会が公開している基本方針に基づいて配分された結果。

「完全抽選配分」と「抽選によらない作為的な配分」の集計結果(上場してから3ヶ月後に遅延公開)
新規公開に際して行う株券の個人顧客への配分状況。

証券業協会会員 新規公開株配分関連のレポート

ガイドラインは罰則もなく、本音と建て前は全く異なるため、報告書の大義名分を読んでも全く意味はない。
個人顧客への配分に関する基本ガイドライン
ブックビルディングのあり方等に関するワーキング・グループ報告書
新規公開株の配分のあり方及び価格決定等について
会員におけるブックビルディングのあり方等について
募集株券等の配分に係る規制のあり方に関する検討分科会報告書

国会・経済産業委員会 会議録

2021年5月26日、衆議院でIPOが話題となった内容。旧来から指摘されてきた問題提起で進展なし。
*IPOの仮条件の価格決定までのプロセスが不透明であること。
*米国のようにブックビルディング本来の仕組みが機能していない。
*複数の証券会社で申し込みが状態化。対策が取られていない。
*初値売りなど短期売買の抑制が必要。・・・など旧来から指摘され続けてきた問題提起。

IPOにおける公開価格設定プロセス等に関する実態把握について(公正取引委員会)

独占禁止法に反すると見解を示した概要・報告書

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